tomtomfutureのブログ

ゲーム好きな男が普段の生活やらゲームやら野球やら、あーだこーだしたことを書いていきます。最近はウマ娘に傾倒してます。

新谷監督が逝く猪威悪高校栄冠ナイン日記 一年目その5 パワプロ2020 秋

夏の終わり。

それは3年生の引退。

 

夏の終わり。

それは新たなる戦い。

 

夏の終わり。

ひと夏の青春。

 

 

 

 

 

まぁ、私には縁遠いものだったけどな。

 

「あっという間だったな。もう秋大会か。」

自分でも驚いたが夏大会から秋大会までの期間は本当に短い。

その間に新キャプテン就任やら、夏合宿やら、既存戦力の整備やら。

慌しい日々を過ごした。

 

「秋大会はチームとしては日が浅いことが多い。まぁそれはどこも一緒だが。」

「うちは打力しか鍛えてない。だから打つしかないんだよ!!」

 

さぁ、ぶちかましてくぞ!!

 

 

1年目 秋の県大会 一回戦。

 

 

対戦相手は神奈川高校。

 

夏の大会で敗戦した目の敵である。

「分かりやすい逆恨みではないでしょうか??」

「俺達猪威悪に逆恨みで済んだことをありがたく思ってほしいものだがな!!」

 

「ただ・・・・」

 

(相手戦力E)

 

「めっちゃ弱くなってないか??」

三年生が抜けた影響が色濃く出ているようだ。

前回とは全てにおいてパワーダウンしている。

 

「よーし!!座間たちの仇討ちだァ!!行くぞ!!!」

「「「「「オー!!」」」」

 

試合が始まった。

こちらのメンバーは二年生の木川、渋川、永井以外は全員1年生のペラペラなスタメン。

打力を鍛えたとはいっても大して打てないメンバーなので先発の渋川に期待していこう。

 

渋川の持ち味はかなり玄人向けである。

なにせめっちゃ早いまっすぐとか、めちゃくちゃ曲がる変化球とかはない。

渋川の武器は手元で曲がる変化球で詰まらせてゴロを奪うこと。

 

初回からその持ち味を生かして内野ゴロの山を築く。

ついでに打線もゴロアウトの山を築く。

 

 

「お前らは打てー!!!」

「「「「すいませーん」」」」

 

試合が動いたのは5回。

 

「(ハナクソホジー)」

「監督!チャンスですよ!!」

ワンアウト一二塁のチャンス到来!!

「(ハナクソポイー)」

「いや、何やってるんですか!応援しましょうよ!!」

「だって下位打線だしなぁ。ミートFパワーFがそんな簡単に打てたら苦労しないよ」

 

ガキンッ

 

「え」

 

 

9番上本が打った打球は快音残してバックスクリーンへ

 

まさかの先制スリーランホームラン!!

 

「ほら!打ったじゃないですか!!」

「よくやった上本!!お前を信じた甲斐があったぞ!!」

「嘘をつくなー!!」

ハリセンバチコーン

(アーイナイバッチー)

 

篠田が試合に出たほうがいいのでは・・・??

 

 

更に8回。

 

4番永井にツーラン、9回にはピッチャー渋川にはスリーラン。

結果的に三本塁打に8得点と「バット振った甲斐があった」

 

渋川は最後まで投げきり8-1で快勝。

前回の鬱憤を晴らしすぎるぐらいの気持ちのいい勝利だった。

 

二日後

 

「もう試合か・・・」

「日程かなりキツイですよね。」

過密日程だ。

 

対戦相手は足柄工業。

 

(戦力C)

「アハハ」

「何を笑ってるんですか?」

「笑っちゃうぐらいうちと動きが違うんだけどw」

「まぁ、それは確かに・・・」

「こうなったら下剤でも混ぜて相手チームをごちゃごちゃにするか。」

「それは兄弟高でやって大問題になったやつじゃ・・・」

「流石にそこまで悪くなる訳にはいかないか」

 

「真っ向勝負だ!結局グラウンドで出来ることはそれしかない。」

 

 

 

スタメンは前回と同じ。

先発の渋川の調子がかなり良さそうなことは救いだ。

現状頼れるのは渋川ぐらいしかいない猪威悪ナイン。

渋川が試合の結果を左右すると言っても過言ではない。

 

 

果たして・・・

 

渋川は前回同様自分の持ち味をしっかり生かしたピッチングを披露。

球種とコースを投げ分けて上手く打ち取っていた。

だが、

「やっぱそうなるよなぁ」

4-0

 

渋川の持ち味は打たせて取るピッチングだ。

さっきも言ったが、それが渋川の魅力だ。

だが、このチームは、猪威悪野手陣は

「バッティング練習しかしてない」

つまり守備は壊滅的なのである。

点を取らなければ勝つことは出来ない。

その為の戦略での攻撃に振った練習だったのだが、それは勿論諸刃の剣。

守備を完全に犠牲にした戦略。

 

渋川の打たせて取るは野手の守備があって始めて成り立つもの。

打たせることは出来ても今の守備では取ることは出来ないのである。

 

「遅かれ早かれこうなるのは分かってたが・・・」

渋川のスタイルを変えさせることは出来ない。

急造チームが勝つには打つしかないのだ。

 

だが向こうはうちとは逆。

3年生が抜けた状況でCランクの戦力を持っているチームに守備が下手なんてことはなく

 

今までは悉く抜けていた打球が全て防がれる。

守備だけではなく、鍛え続けた打力も足りてなかった。

 

ゲームセット

4-1

 

完敗だった。

この3点は数字以上の重さがある。

「壁」

あまりにも高く分厚い壁がそこには存在していた。

 

一年目の大会はこうして幕を閉じた。

 

 

 

 

今回は以上です。

渋川は自分でも想像以上にエースに育ってます。

楽しみな選手ですね。

またお会いしましょう。