tomtomfutureのブログ

ゲーム好きな男が普段の生活やらゲームやら野球やら、あーだこーだしたことを書いていきます。最近はウマ娘に傾倒してます。

新谷監督が逝く猪威悪高校栄冠ナイン日記 一年目その2 パワプロ2020 夏

6月に入っても監督のやることは特にない。

練習の支持は何故か月一と定められている。

(いくら監督といえどシステムには逆らえないのである)

 

特に疲れもしないのだが

「監督、肩でも揉みましょうか??」

そんなこと言ってくれる篠田ちゃんはやっぱり天使かもしれない。

選手は明らかに不満を溜め込んでいるようだが・・・

でも肩もみ気持ちいいから別にいいんだけどね!(おい)

 

 

ある日のこと

「監督、お話があります。」

一年生のごくふつうの性格の上原が真剣な表情で話しかけてきた。

「僕、(選手として)特徴がないと思うんです。何か個性を出したいのでオススメとかってありますか??}

「まぁ確かに(性格の)特徴がないな。難しい問題だが、質問をするのはいいことだ。」

 

「よし上原、声だしを思いっきりやってこい。」

「え?声だしですか??それで何がよくなるのですか?」

「??個性は出るだろう。お前は殻に篭ってるんだ。今までやったことがないことをしてその殻を打ち破るんだ。いいからやってみろ。新しいお前に生まれ変わる時が来たんだ!!」

「は、はい!!(??)」

 

その日のミーティング

やっぱり何をしていいか分からないと言ってきた上原くん。

一発ギャグでもやってこいと言ったらミーティングで実践をした。

結果は、やや受けだった。

だが殻をやぶった。確かに成長を感じた。

 

つまりどういうことか。

 


f:id:tomtomfuture:20200709172853j:image

 

 

つまりこういうことだ。

上原には期待しておこう。

 

 

そんなこんなで練習を重ねた猪威悪高校。

最初の夏が始まる。

 

 

県大会一回戦。

藤沢電工工業。前評判はE。要するに同類。要するに雑魚!!

新谷監督の初采配。

さぁ、みんな行くぞ!!

 

スタメンは(怖いので)3年生メイン。

ファーストには恋人が出来た天敵の永井。

8番ライトにはゴマすりしたたかな塩屋。

先発は2年生の渋川でキャプテンの座間(ザマァ!)はベンチでお留守番。

 

気持ちよく勝たせてもらおう。

 

 

向こうも相当練習してきたようだ、前評判より動きがいい。(戦力D)

先制点は初回に流れるように取られた。

逆にこっちは向こうの先発のシンカーとシュートに全くタイミングが合わず凡打の見本市。

「チャンスを作れるまでは我慢だなこりゃ」

6回ついにチャンスが!!

 

ノーアウト一二塁のチャンスで四番チャンスに強い「玉村」

しっかりと右中間にかっ飛ばして、一点差。

なおもランナー二三塁。

リア充(永井)はしょうもない内野ゴロで倒れる。

ちょっと嬉しがるベンチの監督。

そして

 

 

6番奥山の逆転タイムリーツーベース!!

これで一転リード!!

「やっぱり3年生なんだよなぁ」

言ってることがころころ変わる人は嫌われます。気をつけましょう。

 

チャンスの後には、ピンチあり。

8回表。

ツーアウトながら三塁のピンチ。

そしてピッチャー先発渋川

 

 

 

しっかり疲れてた。

「あかん、ゼーゼー言ってるのがベンチからでも分かる。」

「ここは、座間ァ!!」

「監督、語尾にァ!をつけるのやめてください。」

「座間、いけるな?」

「もちろんです。最後の夏です。悔いなくやりきりたいです。」

「よろしい。ならば」

 

 

 

 

 

 

「もの凄く励ましてこい!座間ァ!!」

「ええええええええ!!!(マウンドへダッシュ)」

元気を貰った渋川はしっかり抑えました。

 

 

そして9回表。

初勝利まで後アウト三つ。

「渋川はさっきがっつり疲れてた。もう限界だろうな。」

ベンチから立ち上がる俺、審判への交代申告だ。

「・・・」

グローブを手につけ気合を入れているのは三年生の座間。

「よし・・・!」

立ち上がる。

一歩踏み出す。

あとアウト3つ抑えるだけ。

 

 

「ピッチャー交代、一年生の上原で。」

「えええええええええええ!!!(ベンチ着席の座間ァ!)」

 

「監督なんで上原くんなんですか!??」

「なんか調子良さそうだったのと、なんか一年生が抑えて初勝利って、カッコイイやん??」

「ダメだ・・・この人。」

篠田ちゃんにも嫌われたら俺、居場所なくなっちゃうよ。

 

マウンドを降りた先発渋川。

ナイスピッチング!

「渋川よく投げた!8回二失点は上出来だ。」

 

 

 

 

「マウンド行って凄く盛り上げて来い!!」

「ゼェゼェ、先に言ってよ~!」

 

 

準備は整った。後は勝つだけ。

先頭バッターはファーストゴロ。

次のバッターもファーストゴロ。

あとアウト一つ!

 

次のバッターにはライト線へのヒット。

 

次のバッターは

ボッテボテのセカンドゴロ。

だったが、

「星川ァ!!!!!」

セカンド星川が痛恨の送球エラー・・・!!

「永井ァ!!!!!」

ファースト永井へのとばっちり怒号。

 

一転ピンチツーアウト一二塁。

頼む、抑えてくれ上原!

カキン

 

 

 

 

「「「アアアアアアア!!!!」」」

(俺と篠田と悲しみの座間)

 

9回裏に痛恨の同点打を浴びる。

 

(やっべぇ、完全に俺の采配ミスじゃん)

(素直に座間出しておけば)

 

上原は後続を抑えて勝ち越しは防いだ。

エラーが絡んでの失点だ。

責めることは出来ない。

 

打線は初球内野ゴロを量産してくれて、あっさり攻撃の時間が終わる。

「ダメだ、流れが悪い。」

 

「しょうがないかな~」

 

「審判、ピッチャー交代。三年生の座間で」

 

座間はマウンドで気合の篭ったピッチングをした。

10回、11回と完璧に抑えた。

打線はそれでも息を吹き返せず、凡打の乱れ撃ち。

「座間が粘ってくれないとキツイな」

 

 


f:id:tomtomfuture:20200709174058j:image

 

 

「「アカーーーン!!」」

(俺と篠田)

 

一点差

延長戦での一点はとても大きい。

点差としても、メンタルとしても。

 

「・・・」

座間は静かに立っていた。

マウンドではなく

 

バッターボックスに。

 

十二回裏の先頭バッターだった。

このままでは終われない。

座間達三年生としても、監督の俺としても。

 

「・・・!!」

打った!座間が!!

キャプテン三年生座間がレフト前ヒットで出塁。

あっさり星川と木川は凡退。

 

ツーアウト一塁、塁上は座間。

「キャプテンが帰れば同点だ。なんとか繋いでいこう!」

3番の倉。

(頼む・・・!!)

カキンッ!!!

 

「よし!」

倉の打球はセンター前へ。

「ちょっとランナーの座間が刺されそうだったのは気になったけど・・・」

座間が帰ってくるには長打性の当たりが必要だ。

頼むぞ4番。

チャンスに強い玉村。

同点のランナーは二塁、サヨナラのランナーは一塁。

 

祈るナイン。それは向こうも同じ。

結果は18.44の勝負で決まる。

「・・・!!」

玉村が振りぬいた。打球は。

 

 

ライトへ、ライト線へ、

 

「落ちた!!フェアだ!!!」

「「「オオオオオオオオ!!!」」」

 

「回れ回れ!!座間ァ!!!」

ボールは帰ってこない!座間は帰ってくる!!


f:id:tomtomfuture:20200709174225j:image

同点!!!ツーアウトから同点!!!!

なおもランナー一三塁。

バッターは

 

「お前かい!!!」

「いや、打順決めたの監督でしょ」

 

5番ファースト永井。

 

落ちればサヨナラ、打ち取られれば試合は続く。

終わらせるならここしかない。

流れは完全に来てる。

だから・・・・

 

ヴァキン!!!

 

 

そんなことを考えてた初球だった。

今日の試合で聞いたことのない音がなった。

 

バットを振りぬいた永井。

見上げている、空を。

その視線の先、空の向こうにあるのは。

 

「ボールだ・・・」

 

 


f:id:tomtomfuture:20200709174308j:image

 

 

「「「よっしゃあああああああ!!」」」

一塁ベースを回ったところで柄にもなくガッツポーズする永井。

「勝った!勝ったああああ!!!」

「みんな行くぞ!!永井の出迎えだ!!」

「「「オオオオオオ!!!」」」

ナインが駆けていく。

ホームベースへ。

永井が帰ってくる。

ホームベースへ。

皆がいるホームベースへ。

 


f:id:tomtomfuture:20200709174332j:image

 

 

「・・・・」

「監督、おめでとうございます。初勝利ですね。」

勝利の輪を見守る俺に篠田マネージャーが話しかけてきた。

「そうだな。第一歩だ。」

そうこれは第一歩。

「采配ミスで、負けなくてよかった~」

「ア、アハハ・・・」

 

ともかく初陣を勝利で飾った。

 


f:id:tomtomfuture:20200709174402j:image

 

 

ついでに評判もよくなった。

この勝利はインパクトがあったんだろうな。

 

みんなも、そして俺自身にも、大きな一勝だった。

 

ついでに地元にも大きな勝利だったらしい。

 

 



f:id:tomtomfuture:20200709174456j:image



 

 

 

今回は以上です。。

正直めちゃくちゃいい試合でビックリしました。

書いてて思ったのですが、ゲームのプレイ日記ぽくないですよね。

これでいいのか分からないのですが、よかった感想をお聞かせください。

それではまた