俺たちに翼はない ゲーム版 感想レビュー ぶっちゃけ王雀孫は神 (ネタバレなし)
季節は12月。
ゲーム内の季節と同じ時期にこの作品をクリア出来たことは本当にうれしい。
タイトルにも書いたけどぶっちゃけ王雀孫は神。
今回やった作品は「俺たちに翼はない」
アニメ化もされた作品なのでタイトルにゲーム版とつけました。
アニメは一話だけ視聴しましたがその後は見ていない。
そしてプレイしたのはVITA版。
なのでプリュレード(で読み方あってるのかこれ)も収録されていました。
めちゃくちゃ個人的な感想なんですが、この作品やってる時も文章をブログで書いていたんですけどめちゃくちゃ文章に影響が出ましたね。
書いてる文章全部鷲介の声で再生されて本当に困りましたねw
今回はネタバレなしで書いていきたいのですけど、この作品の面白いところは何かしらネタバレが必要なのではないかと書く前から少し疑問に思っています。
この作品をやる前に自分はこの作品のライター「王雀孫」の書いた作品をプレイしたことがあります。
「それ散る」ですね。
その時のことを書いた記事です。
その記事でも書いていますが僕王雀孫の文体というか文章めちゃくちゃ好きなんですよね。
文章に合う合わないってあると思うんですけど個人的にこの方の文章はめちゃくちゃ読みやすいと思うんですよね。
どの辺がって言われれば僕は文学少年ではなくただのゲーム好きなので説明は出来ませんが。
しいて上げるならキャラの感情やら行動が理解しやすいってところですかね。
どの辺がって言われれば僕は文学少年じゃないので説明できないんですけど。
そんなこんなで非常に期待をもってプレイした今作大まかに五部構成となっています。
一章 ホーク
二章 イーグル
三章 ファルコン
四章 ガルーダ
五章 コンドル
だったはず。
個人的な感想としてはコンドルというよりは分岐シナリオなのでそこはあまり気にしない方がいいのかもしれません。
この作品の大きな特徴としてはこういった「恋愛ゲーム」にしては珍しく複数人主人公という体制を取っていること。
羽田鷹志 千歳鷲介 成田隼人
主にこの三人が主人公です。
いや、三人って言い切るのはまた少し違う?
ともかくこの三人が主人公です。
この三人にそれぞれヒロインがいます。
渡来明日香 玉泉日和子 鳳鳴
それぞれがそれぞれの恋愛をします。
あまり見ない作品だと思います。
鷹志編でしか明日香は攻略出来ません。
他のメンバーも同じです。
サブヒロインも数人いますが基本的にはこの三組の組み合わせがメインになります。
(個人的にはコーダインのが好きだったりするのは言わないでおきます)
感想というかこの作品のいいところはストーリー。
凄く抽象的な表現で言うならば
甘いもの食べながら苦い飲み物飲むといくっそ美味いよね?
みたいな内容です。
因みに上記の言葉友人に言ったら「は?」って言われました。
なんでだよ。
大福食べながら抹茶飲むのええやないか。
ケーキ食べながらコーヒー飲むのおいしいやないか。
(ちなみに筆者はコーヒー飲めません)
つまるところそういうことですよ。
一見だだ甘な青春恋愛を見せつけられて私はベッドの上で悶えのたうち回っていましたが、ふと冷静になると「いや、でも、なぁ・・・」って急に苦虫かみつぶしたみたいな顔でその「甘さ」を見つめてました。
そんな作品です。
あとは脇役の濃さが魅力ですかね。
王雀孫さんは男性もしっかり描いてくれるライターさんで私は大変好みです。
こういう作品だと男性を添え物のように書く方もいますが、個人的には男性いないと面白くないと思ってる人間なので非常に満足でした。
翔くんや軽部店長、森里くん、ハリュー、メンマやマルチネス、プラチナ。
神父さんやYFBのバカ三人。
みんなに立ち位置や魅力がしっかりとあって全員好きになりましたね。
最初は本当にこんなに登場キャラ必要なのかと思ってました。
特に隼人編に関わっている男性キャラの多さは「流石に多くね?」と思ってたのですが、改めて終わってから考えると「必要」だと思いました。
あいつらがいない夜の柳木原はそれはさぞつまらんことでしょう。
それ散ると変わらず文章、というかキャラクターの掛け合いは面白いですね。
この作品のレビューを見ていると結構多かったのが
「鷹志編がつまんなすぎる。」
「見てて苦痛」
「ほんと無理」
なんて声が結構ありました。
まぁやった人から言わせてみれば確かに、と思う部分もあります。
実際自分も二章の鷲介編に入った時
って思いました。
実際自分は鷲介が一番好きな主人公です。
彼の明るさは人生において必要な要素なのだろうなと思いました。
アニメ版では見てもらう為に最初に鷹志ではなく鷲介と隼人の話を展開したのもそういう部分もあると思います。
ですけどそこで切るのは勿体ない。
日本人精神に則るならば勿体ないですよ。
本当に。
是非多くの人にやってほしいと思う反面この作品の魅力の伝え方には苦心する日々を送っております。
全世界の人間がこの作品の良さを知る日が来るのかもしれない。
(たとえばそんなメルヘン)
あまりに好きすぎるんで各ルートのネタバレ込みの感想も書くことにします。
多分これからこんなことする作品ないと思う。(あくまで今のところという話です。)
なので今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
是非もうだいぶ値段安くなってるはずなので買ってほしいですね。
ではまたどこかで